2008.1.24
プッチーニ《ラ・ボエーム》(新国立劇場)
マウリツィオ・バルバチーニ(Dirigent)、粟國淳(演出)、パスクアーレ・グロッシ(美術)、アレッサンドロ・チャンマルーギ(衣装)、笠原俊幸(照明)
マリア・バーヨ(ミミ)、佐野成宏(ロドルフォ)、ドメニコ・バルザーニ(マルチェッロ)、塩田美奈子(ムゼッタ)、宮本益光(ショナール)、妻屋秀和 (コッリーネ)、鹿野由之(べノア)、初鹿野剛(アルチンドロ)、倉石真(パルピニョール)、新国立劇場合唱団(合唱指揮:三澤洋史)、Tokyo FM少年合唱団(合唱指導:太刀川悦代・米屋恵子)、東京交響楽団
【参考】公演記録(新国立劇場)
今日も満員大盛況の公演でした。お越し頂いた皆様、有難うございました。
今日は初めで最後の夜公演。今まで14時開始の公演に体が慣れているので、何か不思議な感じ。
劇場には15時過ぎに出勤し、1時間半ほど自分の練習。
その後、リハーサルルームCの《ザロメ》立ち稽古を見学。好きなオペラの一つです。この再演プロダクションは実に新国立劇場4回目、バイエルン州立歌劇場の故 アウグスト・エヴァーディンクの演出のもの。今や日本でもおなじみになりつつある感すらありますな。見学した際はちょうどヘロデ登場のシーン。ヘロデ役のヴォルフガング・シュミットは29日から参加する為、同役はカヴァーの青柳氏によって歌われていた。カールスルーエの自分の師匠の持ち役である同役は難役のうちの一つだが、青柳さん、いい感じでものにされているなぁ。
見学のシーンは今プロダクションの目玉の一つ、ザロメ役のナターリア・ウシャコワの歌唱は二言・三言だったので実力のほどは(私にとって)まだ不明。昼のダンス稽古に続けてこちらの立ち稽古への参加。このオペラは1時間半歌いっぱなしだから、相当大変であろうことは容易に想像つく。また、今プロダクションはその他にカヴァーに本役にまっこさん(山下牧子・ヘロディアスの小姓)をはじめ多くの知り合いが参加しているので、懐かしさでいっぱいであると共に、皆の仕事ぶりにただただ脱帽。助演の方々も何人かはこの後の《ボエーム》と兼任ではないか!
地下のリハーサルエリアはそれに加えて明日から新制作の《黒船》稽古も始まります。おまけに東響の《ザロメ》オーケストラ練習も13時から19時まで。音楽スタッフもフル回転。メンツが足りないので前音楽ヘッドコーチも加わって稽古を回していくとの事。皆さん、お疲れ様です。
さて、大劇場・《ボエーム》エリア。
私・織田無道、もとい、アルチンドーロは今日もいい具合にはじけてきました。
基本的にアルチンドーロという役はいいようにムゼッタに振り回されておしまい、という役。だからと言ってナヨナヨに役を作ってしまうのは×。振り回されるのを演ずるにもエネルギーがいるのです。特に今回はお相手が塩田さんという事で、万全の態勢で臨んでおります!
皆さん、如何だったでしょうか?
指揮者について一言。あのね、昨今の(極端にルバートし過ぎない)演奏スタイルと1960〜70年代のイタリアの指揮者(歌手によく歌わせ、オケもバランスを取ってよく鳴らせる、例・セラフィン)の要素を足して二で割ったみたいな感じね。或る方がネット上で「躍進する演奏というよりもしみじみとする演奏」と書かれていたが、今回の演奏を象徴するいい表現ですな。で、二幕のような、がつんと音が欲しいところでオケを鳴らしてくれる。アルチンドーロ退場直前のアンサンブルシーン(の和音の伸ばしの部分)、マエストロの「出せ〜」って言わんばかりの合図は皆さんにお見せしたいぐらい、気合入ってました(笑)。
出番終了後、3幕後の休憩時に劇場フォイエーに行き、静岡からわざわざお越し頂いた合唱指揮の芹澤氏、五島記念文化財団オペラ新人賞受賞時に伴奏で大変お世話になった石野氏と再会。話をしていると、ふと視界の向こうには●●音大の名誉教授に、俳優の△△△△氏…、様々な方がお越しである事を認識。四幕開始直前に会った劇場の制作の人も「最終日も当日券○○席ぐらいしかお出しできなくて…」とうれしい悲鳴のよう。
休憩後はロビー・モニターで四幕を鑑賞(我々がパッと行って座れるような席が無いのがお分かり頂けると思います・泣)。カーテンコール時だけ客席に行ったが、ご来場のお客様の拍手だけでなく、オケピットを陣取る東京交響楽団とキャスト陣がお互いに拍手や仕草でお互いに健闘を讃え合っている姿が印象的。
気づけば土曜が最終公演。もっと頑張らなければ!!
2008/01/24(木) | コンサート本番 | トラックバック(0) | コメント(2)

