2007'06.14 (Thu) 23:50
8時前からコインランドリーで洗濯、一旦帰宅し、声出しのために研修所へ。
今日のライタカークラスのKlassenstundeがいつもの様に13時始まりだと思って行ったら教授以外誰もいないし…。「皆、何やってんだ」と二人で文句を言いながらも、じゃあレッスンでも始めていようか、という話になり、レッスン開始。テクストを読みながら、発音のチェック等。
今日は、次回のフランス歌曲講座で歌う予定のデュパルク"Extase"を持参、ライタカーの伴奏で開始するも、15分ほどして我がクラスの伴奏助手の一人、ファン・ヤン到着。彼女曰く、Klassenstundeは実は14時からで、まぁこの時点で我々の大いなる勘違いだった事が判明したわけですが(苦笑)。
伴奏助手が来てからのライタカーはばっちりエンジンがかかり出した。「今のは口開け過ぎ」「あぁ、そこはもっとabsetzen*する〜」「un の響きが(前の言葉の響きより)太くなりすぎ」等と容赦無い注文。僕だけでなく、ファン・ヤンへの注文も容赦無い。特に彼がこだわったのは、"Mort exquise,mort parfumée Du souffle de la bien aimée"のフレーズ。自分は"exquise**"やら"mort parfumée"をひたすらPの通る声で歌う、もしくはparfuméeのどこの子音をクリアーに…という外面的な、こて先だけのアプローチしかしてない為か表現と発声の綻びが早くも露呈。"exquise"の(言葉の意味のみならず)言葉の持つ語感とかをイメージして…というアプローチで少し改善。などなど、やってる作業は材木をカンナで薄〜く薄〜く、何mmという薄さで、その柔らかな木肌が露わになるまで地道に、注意深く削っていくような作業。そう、学生時代にドイツ・リートをやっていた時もこんなかんじだったっけ。でも、充実した時間。ライタカーの繊細な音楽観にひたすら感心。
14時を過ぎて皆が少しずつ集まったので最後に通して歌わせてもらう。「喰わず嫌い」で今まで積極的にフランス歌曲に全く取り組まなかった初鹿野が手探りながらもフランス歌曲を歌っている姿は大学時代の僕を知る同級生なら信じられない光景だろうし、何よりこの僕が信じられない(苦笑)。ここに来て2年目ぐらいから発音は授業等で一応やっていたが、実際に歌う機会を作らなかったら意味が無い。で、今夏ゼメスター、少しずつフランスものに取り組み出した。授業終了後からこの記事を書いている現在に至るまで今日録音したMDを繰り返し聴いているが、ちょっとだけサマになった自分のフランス歌曲を聴いて、大学1年か2年の時の勉強会で苦労して勉強して皆の前で披露した《魔王》の時の小さな喜びみたいなものを思い出す。勿論、反省すべき点は山ほどある訳で、次回の講座までに他の曲とともに問題点の改善に努めたい。それにしても今日のレッスンは有意義な授業だった。
17時からは研修所にてイタリア語朗読法、17時40分からはSchloss校舎でドイツ語(選択科目)を受講。19時過ぎまで。
Extase
Sur un lys pâle mon coeur dort
D'un sommeil doux comme la mort
Mort exquise,mort parfumée
Du souffle de la bien aimée
Sur ton sein pâle mon coeur dort
D'un sommeil doux comme la mort
* 「改行する」の意。ここでは前のフレーズと次のフレーズを分ける、みたいな意味。
** 快い、甘美な、繊細な
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